動画をSNSやウェブで公開しようと思ったら、多少なりとも編集しないと形になりません。写真なら撮って出しで十分なことも多いですが、動画はそうもいきません。
数年前にGoProを使っていた時にはGoProの専用アプリで編集していました。iMovie並みに簡単だったと記憶しています。もっといろいろな編集をしたいと思いFinal Cut Pro Xを購入したものの、しばらくして動画熱が冷めてしまったため、Final Cut Pro Xはあまり使わないまま放置されていました。
今回再燃した動画熱。順当ならばすでに購入済のFinal Cut Proを使えば追加投資も必要ないのですが、触ってみるとどうもしっくりこないんですよね。そこで無料でも使える本格動画編集ソフト、Davinci Resolveを試してみました。
DaVinci ResolveとFinal Cut Proの比較
DaVinci ResolveもFinal Cut Proも基本的な使い方や画面構成は似ていますが、細かな機能や使い勝手の面で違いがあると感じました。どちらが優れているとは断定できず、ニーズと好み次第かなと思います。
以下は私が気になる機能の簡単な比較です(間違いがあればコメントで指摘してください)。良いと思った点を緑色、残念に思った点を赤色で記しています。あくまで個人的な感想です。
項目 | DaVinci Resolve | Final Cut Pro |
---|---|---|
起動・終了 | 遅い | 速い |
ワークスペース | 機能ごとに分かれている | 一つのワークスペースのみ |
プロジェクト/ライブラリ | 実体はデータベース | 実体はフォルダ |
素材管理 | 任意の場所に保存 | 任意の場所またはライブラリ内 |
素材共有 | マスタービンを利用 | ライブラリを同時に開いてコピー |
テキスト | インスペクターでの編集のみ | プレビュー画面で直接編集可能 |
調整レイヤー | 利用可能 | 標準機能では利用不可 |
エフェクト・ トランジション | 無料版では一部利用不可 Fusionで自作可能 | 種類は多いが自作・編集には Motionが別途必要 |
カラーグレーディング | カラーページでノードとして追加 自由度が非常に高い | エフェクトとして追加 自由度が低い |
手振れ補正 | 利用可能 | 利用可能 |
ノイズリダクション | 有料版でのみ利用可能 | 利用可能 |
フリッカー除去 | 有料版でのみ利用可能 | 利用不可 |
トラッキング | 利用可能 | 利用不可 |
DaVinci Resolveは無料版でも十分な機能が備わっていますが、有料版のDaVinci Resolve Studioにアップグレードすると使える機能が増えます。価格はFinal Cut Proとほぼ同じです。
Final Cut ProでDaVinci ResolveのFusionとDeliverに相当する機能を利用するためには別途それぞれMotionとCompressorも購入しないといけません。
手振れ補正(スタビライゼーション)やノイズリダクションの効きは、私が試してみた限りにおいてはDaVinci Resolveの方が強力な気がしました。
DaVinci Resolve Studioでいきます
以前GoProで作った動画と同じものをDaVinci Resolveで再現してみました(家族動画なので非公開)。高機能だからといって操作が複雑なわけではなく、非常に使いやすいと感じました。
最初なので3分ほどの動画を作るのに丸一日かかりましたが、慣れればもっとサクサク進めることができそうです。今回は大筋がすでに決まっている状態でしたので、一番時間がかかったのはBGM探し(前と同じBGMは使えなかったので)と、それに合わせたカット割りの変更でした。
私はDaVinci Resolveを使っていくことに決めました。ノイズリダクション機能は必要だと感じたので、ここは思い切って有料版を購入しました。投資の元を取るためにもこれから使い倒していきたいと思います。
ちなみに、私がDaVinci Resolve Studioを購入した時には、専用キーボードのSpeed Editorが無料で付属するキャンペーンをやっていました。本来Speed EditorはStudioのライセンスと同額ですから、とってもお得でした。このSpeed Editorもとても便利で気に入ってます。これについては後日また投稿します。
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