先日DaVinci Resolveに関して書いた時に触れた、Speed Editorについてです。
有料版のDaVinci Resolve Studioを購入すると専用キーボードSpeed Editorがついてくるキャンペーンが行われています。Speed Editorを単体で購入すると税抜35,980円、DaVinci Resolve Studioが同じく35,980円、その両方を35,980円で買えてしまいます。期間限定で在庫次第だと思いますので、購入を考えている方はお早めに。DaVinci Resolveは無料版でいいと思っている人でもSpeed Editorが欲しいなら有料版を買う方がお得だと思います。
シンガポールでのDaVinci Resolve Studioの購入
購入方法ですが、DaVinci Resolve Studioなどを公式サイトでオンライン購入できるのは日本だけみたいですね。米国でもシンガポールでも販売代理店から買わないといけません。しかも、上記のキャンペーンは全ての代理店で適用される保証はありません。
シンガポールでも公式の代理店はいくつかあるのですが、オンラインでDaVinci Resolveを買うことができるのは3店のみ。そのうちSpeed Editorのプロモーションについて記載があるのは1店のみでした。他の店は受け取りは実店舗、しかも現時点で在庫切れ。他に選択肢はありませんでした。
どうやら小さな代理店のようで、注文して銀行振込で入金すると、日曜日にもかかわらずすぐに(配達業者など使わずに個人で)持って来てくれました。素晴らしい。
初期設定に戸惑う
本題のSpeed Editorですが、製品の質感はとても良いです。しかし説明書も何もありません。使い方については英語版のDaVinci Resolveのマニュアルに記載がありますが、初期設定については全く公式の情報はなし。電源ボタンもペアリングボタンもありません。
使っている人の動画を見てある程度予備知識はありましたので、まずUSB-CケーブルでMacBook Proに接続してDaVinci Resolveを立ち上げます。これで有線接続で使うことができるようになります。次にケーブルを抜いて、Bluetooth設定からDaVinci Keyboardに接続。おそらく有線接続した時点でペアリングされているんでしょうね。これで無線で使うことができるようになりました。
電源ボタンがないので、常にMacに接続された状態です。でもDaVinci Resolveでしか使うことはできません。DaVinciを起動するとランプがついて、動画編集に使うことができます。
気になるポイント
使い始めてまず気になったのは電池残量と再接続です。
電池残量はWindowsだとBluetooth設定の画面で確認できるようですが、Macでは設定画面で確認できません。ではどうするか?検索してみた結果、DaVinci Resolveの環境設定のコントロールパネルの項目の中にSpeed Editorの電池残量が表示されていることが分かりました。
DaVinci Resolveを再起動した時など、それまで使えていたのに接続が切断されて使えなくなってしまうことがあります。MacのBluetooth環境設定では接続されているのに、DaVinci Resolve側では認識しないのです。一旦有線接続しても再び無線にするとやはり認識しません。MacのBluetoothを一旦オフにして再度オンにすると認識されるようになりました。私が使っているのはMacBook Proなのでこの方法で簡単に再接続できますが、iMacやMac MiniでBluetoothマウス・キーボードを使っている場合は、Bluetoothをオフにした時点でMacの操作ができなくなりますから、この方法は面倒ですね。
やっぱり物理的な電源ボタンの1つぐらいは備えているべきだったと思うんですよね。押し方のバリエーションでペアリングや電池残量確認とかもできるでしょうし。少なくとも接続性に関しては、将来的にDaVinci ResolveのアップデートやSpeed Editorのファームウェアアップデートで安定性が向上してくれることを期待しています。
ちなみに、DaVinci Resolveをインストールすると一緒にインストールされる(カスタマイズしてインストールするかしないか選べます)DaVinci Control Panelsからファームウェアのアップデートができるようです。が、Bluetoothで接続している時は認識されず、USBで接続する必要があります。
Speed Editorの中央下部は全てマルチカム編集に使うキーとなっています。私はマルチカムでの撮影・編集はしてないですし、やるとしても2台程度でしょうから、使わないキーが多いのは正直もったいないです。何しろCAM1からCAM9までキーがありますからね。この辺りのキーだけでもカスタマイズできるようになると嬉しいのですが。
使いだすと離れられない魔力があります
不満点を先に挙げてしまいましたが、Speed Editorの使用感はものすごく良いです。タイムラインのスクロール、分割、トリミングなどがとても楽になり、もうSpeed Editorなしでは編集したくないといった感じです。
Speed Editorは主にカットページでの編集で使うように作られているようです。他の動画編集ソフトを使い慣れている人やver.15以前から使っている人にはカットページはあまり評判が良くない(というかエディットページの方が使いやすい)ようですが、新規ユーザーの私はカットページは結構好きです。Speed Editorでさらに編集がしやすくなります。
エディットページでも使うことはできます。特にトリムモードにしてやれば、カットページと同じ感覚でクリップの分割とトリミングができて便利です。複数のトラックが存在する場合は気をつけないと対象のクリップ以外も分割されたり削除されたりしますが、これはSpeed Editorの問題ではなくまだ私がDaVinci Resolveの挙動に慣れてないだけです。
テキストを入れたりする作業にはキーボードが必要ですし、その他多くの作業にマウスも必須です。なのでSpeed Editorだけで全ての編集ができるわけではありません。複数の入力デバイス(MacBook Proの内臓キーボード、外付けキーボード、マウス、Speed Editor)をどのように配置すると一番効率よく編集できるか、ただいま試行錯誤中です。
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